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まだ乳歯が抜けないけど大丈夫?生え変わりが遅い原因とその対処法

公開日:

監修:歯科医師 長谷川雄士


お子様の乳歯は、6歳頃に永久歯へ生え変わり始めるのが一般的です。しかし、中にはなかなか乳歯が抜けず、他のお子様たちと比べて生え変わりが遅い子もいます。歯の生え変わりの時期には個人差があるので、1〜2年くらいの差であれば問題はありません。しかし、ずっと乳歯が残っていたり、永久歯が生えてこなかったりすると、何かトラブルが発生している可能性があります。
今回は、「永久歯が生えてこないとどうなるのか?」「永久歯が生えてこない場合、どうしたら良いのか?」といった疑問にお答えしていきます。


乳歯が抜けない原因

乳歯がなかなか抜けない原因として、以下のようなものが挙げられます。

1、永久歯の成長がゆっくり
永久歯は顎の骨の中で成長し、乳歯の根元を溶かして吸収しながら生え変わります。その結果、乳歯がグラグラし始め、最終的に抜け落ちる、というメカニズムです。しかし、永久歯の成長には個人差があり、乳歯が抜ける時期も人それぞれです。

2、永久歯の位置がズレている
本来であれば、永久歯は乳歯の真下に位置し、乳歯の根を溶かしていきます。しかし、永久歯が乳歯からズレた位置から生えてくる場合、乳歯の根元がうまく吸収されないため、グラつかずにそのまま残ることがあります。乳歯が自然に抜けないと、歯並びに影響を与える可能性がでてきます。

3、永久歯が埋まっている
永久歯は、何らかの理由で骨の中に埋まったまま生えてこないことがあります。永久歯が生えてこないと、乳歯は根っこが吸収されないためぐらつかず、自然に抜けません。
このような場合、適切な時期に歯科医師の診察を受けることが重要です。永久歯の位置はレントゲン撮影によって確認することができ、そのまま乳歯を残しておいて問題ないのか、外科的な処置をして永久歯が生えるようにするのか、という判断をしていきます。

4、先天性欠如になっている
子どもが成長し、一定の年齢になれば必ず永久歯は生えそろう、と思われている方もいらっしゃるでしょう。しかし、日本小児歯科学会によると、約10人に1人のお子様が、先天的に永久歯がない「先天性欠如」であるとされています。先天性欠如の場合も、生えてくる永久歯がないため乳歯が抜け落ちることはありません。

乳歯が抜けない場合、どうなるの?

1、永久歯の位置がずれる
通常は乳歯が抜けた所に永久歯が生えてきますが、乳歯が残っていると永久歯が正しい位置に生えることができず、歯並びが乱れてしまうことがあります。

2、咬み合わせの問題がおこる
永久歯が正しい位置に生えることができないと、咬み合わせが悪くなってしまう可能性があります。咬み合わせの異常があると、お子様の顎や顔面の発育にも影響を与える可能性があります。

3、虫歯や歯周病になりやすくなってしまう
乳歯は永久歯と比べると虫歯になりやすく、進行しやすい歯です。また、一部だけ乳歯が残っていると、歯磨きがしにくいため歯周病などのリスクが高まります。

乳歯が抜けない場合は歯科医院で相談を

乳歯が抜けるタイミングには個人差があります。歯科医院で定期検診を行なっていれば、レントゲン撮影を通じて永久歯の有無や位置などを確認することができます。必要な治療を最適なタイミングで受けるためにも、子どもの頃から定期的に歯科医院を受診する習慣を身につけることがとても大切です。

もし「乳歯がグラグラしているけど、なかなか抜けない」「乳歯が抜けた後に永久歯が生えてこない」「永久歯が生えてきているのに、乳歯が残ったまま」など、気になることがあれば、どんな小さなことでも構いませんのでいつでもお気軽にご相談ください。

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