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口内炎は我慢せずに病院へ!歯科医院で行なう口内炎治療

最終更新日: 公開日:

監修:歯科医師 長谷川雄士


食事中や話しているときに突然の痛みを感じたことはありませんか?その原因が口内炎だった場合、時間が経てば自然に治ると考え、病院の受診を避けがちです。また、意外と知られていないのが「歯科医院でも口内炎の治療が可能」だということ。今回は、歯科医院で受けられる口内炎の治療法をご紹介します。

【目次】
1.口内炎の原因と、長引く理由
2.口内炎は病院の何科で治療するのがよいか?
3.歯科でできる口内炎の治療方法をご紹介
4.軽視せず、早めのご相談を

口内炎の原因と、長引く理由

口内炎が発生する原因は様々で、身体的、心理的、生活習慣に関連する要因が絡み合っています。主な原因は以下の通りです。

  • 免疫力の低下
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 栄養不足
  • 噛む等ケガによってできた傷
  • ウィルス、細菌感染
  • 薬の服用による副作用

これらの原因を理解し、可能な限り予防策を講じることが重要です。
ただし、生活習慣を改善したにも関わらず口内炎が改善しない、または2週間経過しても治らない場合は、別の病気が隠れている可能性があるため専門医の診断を受けるようにしましょう。早期発見、早期治療により、深刻な健康問題を防ぐことができます。

口内炎は病院の何科で治療するのがよいか?

口内炎ができた時、どこに相談したらよいのか迷ったことはありませんか?一般的に、口内炎の治療には市販薬を使用したり、自然に治癒を待ったりするケースが多いです。しかし、口内炎が2週間以上経っても治らない場合や、繰り返し発生する場合は、歯科医院を受診されることをお勧めいたします。
意外に思われるかもしれませんが、口内炎の診断と治療は歯科医院で行うことができます。歯科医師は、歯だけではなく、粘膜を含めた「口腔内」に対して診断・治療をしているので、口内炎でお困りの場合は、まずは歯科・口腔外科を受診しましょう。
口内炎が単なる炎症ではなく、ビタミン不足や自己免疫疾患、感染症など、他の病気の初期症状の場合もあります。そういった時は、必要に応じて他の専門機関をご紹介させていただきます。
また、受診をきっかけに、口内炎だけでなく虫歯や歯周病などの隠れていたお口の問題も早期発見できるかもしれません。「ただの口内炎だろう」と自己判断せず、なかなか改善しない場合は歯科医院での相談をお勧めします。

歯科でできる口内炎の治療方法をご紹介

口内炎の治療で最初に行なう処置です。軟膏を直接口内炎に塗布したり、パッチシートを口内炎に貼ったりして、炎症を抑え、痛みを緩和します。これは即効性があり、症状の緩和に効果的です。

●薬の処方
口内炎の治療や痛みの軽減を目的とした内服薬が処方されることがあります。炎症を抑えるものや、栄養補助のためのビタミン剤などがあります。

●歯科装置の調整
口内炎の原因が、義歯(入れ歯)や矯正の装置などの場合は調整を行います。例えば、ワイヤー矯正の一部が粘膜を傷つけている場合は粘膜に当たらないようにしていきます。

●レーザー治療
レーザー光を患部に当て、痛みを軽減させながら炎症を早く落ち着かせることができる治療方法です。レーザー光を当てた部分は小さく焦げたような感じになりますが、かさぶたのような膜ができ、その膜によって痛みが軽減されます。また、2018年から軟組織(歯茎などの粘膜を含む)の処置に対するレーザー治療は保険適用となっています。
口内炎にレーザー光を当てると聞くと、「痛そうだな…」と思う方もいらっしゃると思います。歯科治療で使われるレーザーは、治療中の痛みなどはなるべく少なくなるように設計されており、治療後の消炎・鎮痛・殺菌作用も期待できるためご安心ください。

口内炎の治療はすべて保険診療です。治療内容などご不安な点がありましたら、一度歯科医院へ相談してみましょう。
ただし、これらの治療方法は、あくまで症状の緩和を目的としたものです。根本的な原因に対処しない限り、口内炎が再発する可能性があります。したがって、治療と並行して、口内炎の発生原因を特定し、体質改善や生活習慣の見直しが必要です。
原因が免疫力の低下、ストレス、睡眠不足、栄養不足などである場合、全体的な健康管理に努めて、口内炎の発生を抑えるだけでなく、全身の健康にも目を向けていくことが非常に大切です。

軽視せず、早めのご相談を

口内炎は一見小さな問題のように思えるかもしれませんが、それをきっかけにお口の中の健康状態を見直す良い機会とも言えます。当院では「歯科検診」を受け付けておりますので、お口の中で気になることや困ったことがあればどんなことでもご相談いただければと思います。歯科検診は、口腔内の問題を早期に発見した適切な治療を受けるために非常に重要です。
特に、2週間経っても治らない口内炎や、繰り返し発生する口内炎は、単なる炎症以上の何かを示している可能性があります。このような場合、専門的な診断を受けることが非常に重要です。より専門的な検査や治療が必要な場合には、当院から専門機関へ紹介状をお出しすることが可能です。
もし口内炎に関して少しでも不安や疑問がある場合は、ひかり歯科医院へご相談ください。

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