乳歯の生え変わりはいつから始まる?歯が抜ける時期や順番を知ろう
監修:歯科医師 長谷川雄士
子供の成長のひとつに「乳歯の生え変わり」があります。お子様の歯の生え変わりを初めて経験される場合、タイミングや順番がわからなくて不安に感じられる親御さんもいらっしゃるでしょう。歯の生え変わりには個人差があり、適切に対処できるようにお子様のお口の中の状態を把握しておくことがとても大切です。今回は、乳歯が抜けるタイミングや順番についてお伝えしていきます。
【目次】
1.乳歯の生え変わりは6歳頃に始まる
2.生え変わりにまつわるトラブル
3.乳歯の生え変わりで注意すべきポイント
4.まとめ
乳歯の生え変わりは6歳頃に始まる
一般的に、乳歯の生え変わりは6歳頃から始まります。下の前歯から始まって徐々に奥歯へと進んでいき、最終的に全ての乳歯(上下10本ずつ計20本)が生え変わるのは12歳頃です。また、対応する乳歯のない永久歯「6歳臼歯」と「12歳臼歯」は、名前の通り6歳頃と12歳頃に生えてきます。
生え変わり始める時期には個人差があるため、その年齢になって乳歯が抜ける気配がなくても問題ありません。焦らず、永久歯がどのような状態かを確認するために、歯科医院にてレントゲン撮影をしてみましょう。
生え変わりにまつわるトラブル
生え変わりの遅さの原因は個人差による部分が大きく、大抵の場合は心配いりません。しかし、中には別の理由が潜んでいることもあります。
1、乳歯がなかなか抜けない
乳歯が抜けずにいつまでも残っている場合、次に生えてくる永久歯がないかもしれません。お口の中を見てもわからないため、レントゲン撮影を行なって永久歯の存在の有無を確認する必要があります。
2、乳歯の後ろから永久歯が生えてきている
乳歯がまだグラつかずにしっかり生えているのに、永久歯がその後ろから生えてくることがあります。この状態を放置すると、将来的な歯並びに影響を及ぼしかねないため、乳歯を抜歯した方が良いケースもあります。
3、永久歯が生えてこない
乳歯が抜けたにもかかわらず、永久歯が生えてこないことがあります。永久歯が存在しないこと以外に、生えてくるのに十分なスペースがない、変な方向を向いて埋まってしまっている、などが考えられます。
乳歯の生え変わりで注意すべきポイント
生え変わりの年齢近くになったら、あらかじめ歯科医院でレントゲン撮影を行なっておくと良いです。生え変わりが始まる時期の目安や、永久歯の有無が確認できるため、余計な心配をしなくてすみます。
また、歯が生え変わり始めたら、口腔ケアをしっかり行いましょう。生えたばかりの永久歯は歯の質が弱く、歯並びが整うまでは歯磨きもしづらいです。虫歯にならないように親御さんの仕上げ磨きとフッ素塗布が重要になります。
永久歯は、これから一生使っていく歯です。この時期にしっかりお子様の歯を守っていきましょう。
まとめ
「乳歯がなかなか抜けない」「乳歯は抜けたのに永久歯が生えてこない」など、お子様の歯の生え変わりに関して心配に思われているようなら、一度歯科医院へご相談ください。レントゲン撮影を行なって、永久歯がどのような状態なのかを確認しましょう。ご来院をお待ちしております。