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抜く?抜かない?『親知らず』はどうしたらいいの?


1本でも歯は多いほうがよいはずなのに、なぜ親知らずだけは「抜いた方がよい」といわれるのか不思議に思う人も少なくないでしょう。

抜歯と聞くと誰しも憂鬱になるものですが、抜くことを勧められるというのにはそれだけの深い理由があります。

今回は親知らずとはそもそもどんな歯なのか、必ず抜かなければならないものなのか、など親知らずにまつわる様々な疑問についてお答えしていきたいと思います。




 

『親知らず』ってどんな歯?
私たちの口の中には、上に16本、下に16本、合計32本の永久歯が存在しています。そのうち上下左右の一番奥に生えてくる4本の永久歯が『親知らず』です。

親知らずを除いた28本の永久歯は、およそ15歳前後ですべて生えそろいます。しかし最後の4本だけ生えそろうのが18~20歳頃と遅いため、「親に知られることなく生えてくる歯」という意味で『親知らず』と名付けられたようです。

生えてくるのが遅いからといって、他の歯と構造的に何か違うところがあるというわけではありません。それではなぜ『親知らず』だけが抜く、抜かないといった選択の対象となってしまうのか、次に詳しく解説していきましょう。


 

親知らずを「抜くべき」「抜かなくてもいい」の基準とは?
親知らずも立派な永久歯ですから、どの親知らずも絶対に抜いたほうが良い、というわけではありません。

その親知らずは「抜くべき」か、「抜かなくてもいい」のか、そこには以下のような基準があります。

横向き・斜め向きの親知らずは抜いたほうがベスト
親知らずの最大の問題は、他の永久歯のように真っ直ぐ生えてくることが少ないという点です。一番奥に位置する親知らずは生えるスペースが限られており、顎の骨が小さい人ほど生えづらくなります。

歯は真っ直ぐに生え、上下でしっかり咬み合ってこそその機能を果たすことができます。そのような意味において歯ぐきに埋まったままの親知らずや、横や斜めを向いた親知らずは本来の歯の機能が果たせないだけでなく、周囲に悪影響を及ぼしてしまいます。したがって正しい方向に生えていない親知らずは残しておいてもあまり意味がなく、かえってデメリットが多くなるため早めに抜いておいたほうがベストでしょう。

上下がしっかり咬んでいる・骨に完全に埋まっている親知らずは抜かなくてもOK
歯を抜くか抜かないかの基準の1つは「その歯が本来の機能をしっかり果たしているか」という点です。したがって親知らずも上下の歯が真っ直ぐに生え、しっかり咬みあっているのであれば抜く必要はありません。

親知らずが上だけ、もしくは下だけが真っ直ぐ生えているような場合でも、その歯がしっかり磨けて問題がなければ早急に抜く必要はありません。そのような親知らずは将来的に他の歯が悪くなった場合の移植歯や、入れ歯やブリッジを支える歯になる役割を果たす可能性があります。

また親知らずの中には、アゴの骨の中に完全に埋まった状態で動かないものも存在します。このような親知らずも他の歯などに悪い影響を及ぼさないと判断されれば、あえて抜く必要はないでしょう。


 

親知らずを早めに抜いたほうがよい4つの理由
先にも述べたように、「斜めに生えている」「横向き生えている」親知らずは、できるだけ早めに抜いてほうが得策です。

それには以下の4つの理由があります。

歯磨きがしにくく、隣の歯の虫歯リスクが高まる
親知らずが生えてくる奥のほうは、ただでさえ歯ブラシが届きにくく不衛生になりがちです。その上親知らずが正しく生えず凹凸が大きくなると、細かいところがさらに磨きにくくなってしまいます。

この状況が長く続くことで最も恐れなければならないのは、親知らずと手前にある歯の間が虫歯になってしまうことです。この部分は虫歯自体が発見しづらく、また治療をおこなうにしても器具などが届きにくいなどの弊害が生じてしまいます。

健康な歯の虫歯リスクを高めてしまう親知らずは、早めに抜いておいたほうが賢明です。

汚れがたまりやすく、歯ぐきに炎症を起こしやすい
上記で述べたように、親知らずのある場所は汚れがたまりやすく、また歯磨きも上手におこなうことができません。そのためこの部位は虫歯のみならず、歯ぐきの炎症を起こしやすくなっています。

特に下の親知らずは歯ぐきの炎症が広範囲に波及しやすいため、顔が大きく腫れたり、口が開けにくくなったりすることも。強い腫れや痛みは日常生活に支障をきたす恐れもあるため、できるだけ早めに抜歯しておいたほうがよいでしょう。

年をとってからの親知らずの抜歯は体の負担が大きい
親知らずのトラブルは20代あたりから多くなってきます。そのためはじめにトラブルがあった時点で抜歯をおこなっておけば、以後親知らずに悩まされることはなくなります。

親知らずの抜歯は他の抜歯よりも難しく、特に横向きの親知らずは抜歯自体に時間がかかり体の負担も大きくなります。若いころであれば回復力も高いので、抜歯後の腫れや痛みも少なく、傷の治りも早くなります。

しかし30代、40代と年齢を重ねるごとに回復力や免疫力は衰えてくるため、親知らずの抜歯後に大きく腫れたり、傷の治りが遅くなったりすることが多くなります。したがって親知らずの抜歯はできるだけ若いころにおこなっておくことをおすすめします。


女性の場合は妊娠中に親知らずのトラブルが起こりやすくなる
女性の場合は妊娠中に虫歯や歯周病などお口のトラブルが増加する傾向があります。その理由として、妊娠による偏食やつわりなどによってお口の中が不衛生になりやすいことや、ホルモンバランスによる免疫力の低下などが挙げられます。

親知らずに関しても例外ではなく、妊娠中は歯ぐきが腫れたり痛みがでたりしがちです。通常時であれば痛み止めや抗生物質を服用することで、痛みや炎症を抑えることができますが、妊娠中は薬剤の服用にも慎重にならなければなりません。

このように妊娠中の親知らずのトラブルは対処が難しく、なかなか治らない痛みや腫れがストレスになるなど母胎にとって負担も大きくなります。したがって将来妊娠を希望する女性の方は、できるだけ早い時期に親知らずを抜歯しておくほうがよいでしょう。


糖尿病や心筋梗塞の原因にも?知っておきたい歯周病のお話



歯磨き粉のCMなどでもおなじみの『歯周病』。その病気の名を耳にする機会も多くなり、歯ぐきの腫れや痛みを引き起こすことや、歯が抜ける原因になることも広く知られるようになりました。

しかし歯周病は単なる口の中の問題だけでなく、全身的な病気にも悪影響を及ぼすことが近年明らかになりつつあります。これからは体の健康維持においても、歯周病の予防や改善は欠かせない1つの要素となってくるでしょう。

今回はあらためて歯周病とはどのような病気なのかを詳しくご紹介していきたいと思います。





 

歯を失う原因のトップ『歯周病』 いったいどんな病気?
虫歯で大きく歯が欠けてしまったり、思わぬケガで歯が折れてしまったりと、不幸にして歯を失うケースは様々あります。しかし抜歯を余儀なくされる原因で最も多いのが歯周病で、抜歯の原因全体の約4割を占めています。

歯を失う原因第1位の歯周病とは、果たしてどのような病気なのでしょうか。


歯周病菌が歯ぐきに感染し、やがて周囲の骨を溶かしていく
歯周病はおおまかにいうと、歯ぐきに腫れや出血などの症状を引き起こし、やがて歯を支える骨を溶かしていく病気です。歯周病は口の中に生息する歯周病菌による感染症で、『歯肉炎』と『歯周炎』の2つに分類されます。

歯周病菌はまず歯ぐきに感染して炎症を起こします。この初期の歯周病を『歯肉炎』と呼んでいますが、歯肉炎の炎症は歯ぐきだけにとどまった状態で、症状もそれほど重くありません。

歯肉炎をそのまま放置した結果、さらに奥深くに進行したのが『歯周炎』です。歯周炎になると歯周病菌の感染が歯ぐきのみならず、歯の周りを取り囲む骨(歯槽骨:しそうこつ)にも拡大していきます。歯周病菌に侵された骨は少しずつ破壊されていき、やがて歯を支えきれないほどの量にまで減少してしまいます。



「歯ぐきの出血・腫れ・痛み」「強い口臭」「歯のぐらつき」が主な症状
歯周病の初期である歯肉炎の段階では、それほど強い症状を感じることはありません。歯肉炎でよくあらわれる症状には、「歯磨きの時に歯ぐきから血が出る」「歯ぐきがムズムズする」「歯ぐきが赤い」などがあります。

歯肉炎から歯周炎へと進行すると、歯肉炎の症状がさらに強くなっていきます。特に体調が悪い時、疲れがたまっている時などに歯ぐきが大きく腫れるといった症状があらわれやすくなります。

歯周炎がさらに進行すると、「歯がぐらつく」「食べ物が咬みにくい」などの症状があらわれます。他人を不快にさせる口臭が強くなるのも、進行した歯周炎の特徴の1つです。また歯ぐきの腫れや不快感、痛みなども日常化していきます。

歯周病の最終段階では、指で触るとグラグラ歯が揺れ、食べ物もほとんど咬めない状態になります。この段階まできてしまうと、歯科医院で治療しても歯を残すのが難しくなるでしょう。


 

口の中の問題だけではない!歯周病は全身にも悪影響が
歯周病に関する様々な研究がすすみ、歯周病は口の中だけではなく、全身の病気とも深く関係していることが明らかになっています。歯周病菌や炎症によって生じる炎症物質が歯ぐきの血管へ侵入し、血流にのって全身にはこばれてしまうことで、以下のような疾患の原因になることが近年指摘されています。

<歯周病によって誘発・病状が悪化することが懸念される病気>
・狭心症
・心筋梗塞/脳梗塞
・糖尿病
・誤嚥性肺炎
・アルツハイマー病

さらに女性の場合、妊娠中の歯周病は早産や低体重児出産のリスクを高めることがわかっています。将来妊娠を予定している人、またすでに妊娠中の人もオーラルケアは徹底しておこない、また歯科医院で歯周病のチェックをしっかり受けておきましょう。


 

歯周病は『沈黙の病気』 定期的に検査を受けるのがベスト
歯周病と同じく、虫歯も口の中の細菌が引き起こす感染症です。虫歯と歯周病は歯を失う2大歯科疾患ですが、この両者は症状のあらわれかたに少し違いがあります。

虫歯は進行すると「歯がしみる」「咬むと歯が痛い」などの症状が早い段階であらわれます。また鏡で見ると歯が黒っぽくなっていたり、穴が空いていたりと、なにかと自覚症状を感じやすいのが虫歯の特徴ともいえます。

しかし歯周病の場合ははっきりした症状があらわれにくく、痛みや腫れなどで日常生活に支障を感じだす頃にはかなりの状態にまで進行していることがめずらしくありません。そのため歯周病は『沈黙の病気』とも呼ばれており、発見が遅れやすいことが病状を悪化させる大きな要因となっています。

歯周病治療で肝心なのは「早期発見・早期治療」です。歯周病の初期である歯肉炎の段階であれば、歯磨きを徹底的におこなうことで病状を改善することができます。しかし歯周病がいったん進んでしまい、歯の周囲の骨が破壊されてしまうと、その骨を元通りに戻すのは非常に困難です。

毎日の歯磨きは歯周病予防にも非常に効果的ですが、歯周病菌は酸素の少ない歯ぐきの小さなすき間を好む性質があるため、自分だけの力で予防していくのにも限界があります。

したがって歯周病をしっかりと予防するため、また歯周病を早期に発見するためにも、定期的に歯科医院で検査やクリーニングをおこなうよう心がけましょう。


なぜ歯を磨くのか?歯磨きの大切さについて考えよう


なぜ人は歯磨きをしなければならないのか、と誰かに聞かれたらどんな答えを返すでしょうか?まずは社会生活におけるエチケット、つまり他人に不快な思いをさせないためという答えが1つ考えられます。また虫歯や歯周病といった歯科疾患にかからないため、と答える人も多いでしょう。

それではなぜ歯磨きをしないと人に不快感を与えてしまうのか、なぜ歯磨きをしないと虫歯や歯周病になってしまうのか。実はその疑問の中にこそ歯磨きをしなければならない重要なポイントがかくされています。今回はこのポイントに注目しながら、歯磨きの大切さについて考えてみたいと思います。




 

歯を磨かなければならない3つの理由
まずは「なぜ歯磨きをしなければならないのか」という疑問の答えを、3つのポイントにわけてご紹介していきましょう。

諸悪の根源『細菌』は歯磨きしないとますます増殖する
虫歯や歯周病、口臭など、私たちを何かと悩ませる口のトラブルの多くは目には見えない細菌が引きこしています。

私たちの口の中に生息する細菌は、しっかり歯磨きをする人でも1000~2000億個ほど、まったく歯磨きをしない人になると6000億個とも1兆個になるともいわれています。ちなみに少し汚い話になりますが、健康な成人の便1gあたりの細菌数が300億~1000億個といわれており、口の中にはいかに多くの細菌が住み着いているかがよくわかります。

これらの細菌すべてが悪い菌というわけでなく、口腔環境を整えるうえで重要な役割を担っている菌も多く存在しています。とはいえ細菌の良し悪しに関係なく、歯を磨かなければ口の中でますます細菌が増殖していく一方であることは間違いありません。


細菌の塊『プラーク』は歯をゴシゴシ磨かなければ落とせない
細菌を減らすだけなら、歯磨きでなくても水でブクブクうがいをすれば洗い流せるのでは?と思う人もいるでしょう。しかし口の中の細菌はそう一筋縄ではいきません。

口の中の細菌たちは互いに共存できるよう、様々な種類の菌が塊をつくって生息します。この細菌の塊が『プラーク』と呼ばれるもので、プラークはさらに『バイオフィルム』という膜で守られています。

バイオフィルムで覆われているプラークは、うがいで洗い流す程度の力では落とすことができません。身近な例で例えるなら、キッチンの排水溝にできるぬめりもバイオフィルムの一種です。水洗いだけであのぬめりを落とすことが不可能であることは多くの人がご存知のはずです。歯の表面に付着したプラークは排水溝のぬめりを落とすときと同様に、ブラシでゴシゴシ磨くことでしかきれいに落とすことができないのです。


歯の『ネバネバ汚れ』や『黄ばみ汚れ』は人に不潔な印象を与えてしまう
歯に付着するプラークはクリーム色で粘り気があります。歯磨きをしなければプラークはさらに増え、歯の表面全体を覆うようになります。表面をネバネバしたプラークで覆われてしまった歯はツヤを失い、また色も黄色を帯びて本来の歯の美しさを失ってしまいます。

実は人の顔の中でも特に清潔感の象徴となるのが口元です。そのため歯にツヤがなく表面が粘ついていたり、黄ばみが強くなったりすると、相手に不潔な印象を与えてしまいます。

またプラーク内の細菌の中には独特なニオイを発生させる菌も多く存在しています。特に気を付けなければならないのは歯周病菌が発生させる硫黄臭です。硫黄臭とは俗にいう「卵が腐ったとき」のニオイであり、人を最も不快にさせるニオイともいわれています。口臭は体調や心理的ストレスなどが要因となる場合もありますが、まず自分でできる口臭対策としては、歯磨きに勝るものはありません。

 

「歯ブラシの大きさ」や「就寝前の歯磨き」に注意する
歯磨きの大切さがわかったところで、次に歯磨きをより効果的におこなうポイントについてご紹介していきましょう。

歯ブラシはできるだけコンパクトなものを選ぶ
歯の並びは凹凸が多いうえ、小さな隙間ほど細菌が好んで生息しています。そのためブラシ部分が大きく厚みのある歯ブラシでは磨き残しが多くなりがちです。

歯ブラシを選ぶ場合はブラシ部分ができるだけコンパクトなものを選ぶよう心がけましょう。具体的には横幅は1㎝程度、長さは2㎝程度におさまる歯ブラシがお勧めです。

デンタルフロスや歯間ブラシも使用すること
歯の汚れをしっかり落とすには歯ブラシだけでは不十分です。特に歯と歯の間などのわずかな隙間の汚れは歯ブラシでは落とすことができません。

したがって歯磨きの際は歯ブラシ以外にも、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃器具を使うことをお勧めします。毎回の歯磨きで使用するのが難しければ、せめて1日1回の使用を目標にしてみましょう。


1日の中でも『就寝前』の歯磨きに重点を置く
歯磨きは1日3回毎食後におこなうことが理想的です。ただ忙しい毎日の中、3回も歯を磨くのは難しいと感じる人も多いでしょう。

歯磨きは磨く回数も大切ですが、磨くタイミングも非常に重要です。特に就寝中は口の中を洗い流す唾液の量が少なくなるため、細菌がもっとも繁殖しやすくなります。したがって1日の中でも特に就寝前の歯磨きは重点的におこなうよう心がけましょう。


意外とわからない?歯ぎしりをしている人の特徴とは


他人から指摘をされないかぎり、なかなか自覚することが難しい『歯ぎしり』。さらに歯ぎしりの仲間である『くいしばり』は、歯ぎしり特有のギリギリといった音が出ないため、無意識におこなっていることを気づかない人も多いかもしれません。

今回は歯ぎしりやくいしばりをしている人にはどんな特徴があるのか、また歯ぎしりはどのように対処すれば良いのかなどを、詳しくご紹介していきたいと思います。



 

「歯がすり減っている」「アゴがだるい」は歯ぎしりのサイン
それでは具体的に歯ぎしりをしている人にはどんな症状があらわれやすいのか、歯ぎしりのセルフチェック法をご紹介していきましょう。以下の項目が複数当てはまるようであれば歯ぎしりをしている可能性が高いので、一度歯科医院で相談してみることをお勧めします。

・朝起きると「アゴがだるい」「アゴの関節が痛い」などの症状がある
歯ぎしりをするとアゴの関節やその周囲の筋肉に大きな負担がかかります。そのため朝目が覚めたとき、口周りの筋肉の違和感やアゴの関節の痛み、だるさなどを感じるようであれば、歯ぎしりをしている可能性が高いでしょう。また日中でも顔の筋肉がこわばるような感覚があれば、無意識に歯をくいしばっている可能性があります。

・歯がすり減っている・歯が欠けている
歯ぎしりは歯の咬む面に強い力が加わります。歯は長く使い続けると自然とすり減っていくものですが、そのすり減り方が通常よりも早いペースで進んでいるような場合は頻繁に歯ぎしりをしている可能性があります。

また歯ぎしりをすると歯には横方向に強い力が加わるため、歯と歯ぐきの境目あたりに大きな負担がかかります。そのため全体的に歯ぐきに近い部分の歯がへこむように欠けている人は、歯ぎしりをしている可能性が高いでしょう。歯が大きくすり減ったり欠けたりすると、「冷たいものがしみる」などの症状もあらわれやすくなります。

・内側の歯ぐきに硬い「コブ」のようなものがある
下の裏側の歯ぐきに硬いコブのようなものがある人は、日常的に歯ぎしりをおこなっているかもしれません。このコブは『骨隆起(こつりゅうき)』 と呼ばれるもので、歯ぎしりでアゴの骨に加わる力の刺激によって生じる場合があります。
骨隆起自体は悪いものではないので特に治療をおこなう必要はありませんが、コブが大きくなると歯ブラシや食べ物などで歯ぐきが傷つきやすくなることがあります。

・『エラ張り顔』になる
「昔と比べてアゴ周りの筋肉が張ってきた」と感じる人の場合は、日常的に歯ぎしりやくいしばりをしている可能性があります。

いわゆる『エラ張り顔』は、骨格以外に咬筋(こうきん)と呼ばれる筋肉が発達することで生じる場合があります。咬筋は歯を咬み合わせる際に働く重要な筋肉ですが、歯ぎしりやくしいばりなどで過度な力が加わると筋肉が盛り上がり、エラが張ったような顔貌になりやすいといわれています。

・原因不明の頭痛や肩こりに悩まされる
歯ぎしりやくいしばりによって、顔やアゴの周りの筋肉は常に緊張した状態が強いられます。その緊張はやがて首や肩の筋肉にも影響し、慢性的な肩こりの原因となってしまいます。

さらに首や肩の筋肉が緊張しつづけることで脳へつながる血管の流れが悪くなり、「頭が常に重い」「頭が痛い」といった症状を引き起こす場合もあります。特にこれといった原因がないのに、いつも肩こりや頭痛に悩まされるようであれば、歯ぎしりやくいしばりを疑ってみましょう。


 

歯ぎしり対策には『マウスピース』そして『ストレス解消』
歯ぎしりは現在にいたるまで明確な原因がまだ解明されていません。そのため歯ぎしりを根本的に治す方法というのもいまだ確立されていないのが実状です。

ただ歯ぎしりはそのまま放置していると上記に挙げたような症状がますます悪化し、日常生活にも支障をきたす恐れもあります。したがって歯ぎしりが気になる人は、できるだけ早めに対処しておくことをお勧めします。

・歯科医院で『歯ぎしり用マウスピース』を作る
歯科医院で現在おこなっている主な歯ぎしり治療がマウスピースの装着です。寝ている時にプラスチック製のマウスピースを上の歯に装着することで、歯や顔周りの筋肉、アゴの関節に対する負担を減らしていきます。

歯ぎしり用マウスピースは保険が適応され、およそ5000円程度で作製することができます。通院も2回ほどですむため、歯ぎしりが気になる人は一度歯科医院で相談してみましょう。

・ストレスをためずにリラックスできる時間をつくる
歯ぎしりに関してはいまだ不明な点も多いのですが、歯ぎしりの原因で現在もっとも有力だといわれているのが『ストレス』です。歯ぎしりは寝ている時に何らかの原因で脳が興奮し、その興奮が歯やアゴに伝わることで生じることが近年の研究で明らかになっています。そして就寝中に脳が興奮する原因の1つにストレスが指摘されています。

日ごろから歯ぎしりをしている自覚のある人は過度にストレスをためないように注意し、自分なりにリラックスできる時間を意識的に設けるようにしましょう。趣味やスポーツなどの、独自のストレス解消法を見つけてみるのもお勧めです。


いろいろ知りたい!インプラント治療のあれこれ


何らかの原因で歯を失った場合に、新たな歯を補っていくインプラント治療。インプラントにはこれまでにない様々なメリットがあることから、近年多くの歯科医院でよく勧められる治療法です。
しかしその人気の高さから安易にインプラント治療を選択してしまう方も少なくありません。インプラントは確かに優れた治療法ではありますが、一方でデメリットがあることも知っておく必要があります。
今回はインプラント治療の基本的なことやメリット、デメリットについて詳しくご紹介したいと思います。



 

インプラント治療は失った歯を補う治療法
インプラント治療は虫歯や歯周病、ケガなどで歯を失った場合に、その歯のかわりとなる人工の歯を補う治療法の1つです。同じような治療には、他にもブリッジ治療、入れ歯治療などがあります。

・アゴの骨の中に人工の根っこを埋めこむインプラント治療


インプラントはアゴの骨の中に、チタンなどの金属でできた人工歯根(歯の根っこ)を埋め込み、その上にセラミックなどの人工歯を被せていく治療法です。
「差し歯と同じでは?」と思う方も多いようですが、インプラントは差し歯とは少し異なります。差し歯は虫歯などによって歯の一部を失った場合におこなう治療法で、残った歯根を金属などの土台で補強して、その上に人工の歯を被せます。一方のインプラントは、歯根を含めたすべての歯を失ったところに一から新たな歯を作っていく治療法です。

・ブリッジや入れ歯との違い

歯を失った時におこなう治療にはインプラント治療の他に、ブリッジ治療、入れ歯治療があります。
ブリッジ治療は失った歯の両側にある歯を削り、橋(ブリッジ)をかけるようにしてダミーの歯を入れていきます。ブリッジは直接歯に接着させるため、治療後に取り外したりする必要はありません。
入れ歯治療は歯のない部分をプラスチックでできた歯と歯ぐきで覆い、それを両側に残った歯に金属の金具をかけることで支えます。入れ歯は取り外し式で、日中は装着して、夜寝るときは外しておくのが基本となります。

 

インプラント治療の3つのメリット
歯をなくした場合におこなう治療は、上記のブリッジ、入れ歯、インプラントの3つが歯科治療の主流です。ただこの3つの中でも特にインプラント治療には、他の2つの治療法にはない大きなメリットがあります。

・1本単位で治療ができるため、他の歯に負担をかけない
インプラント治療の最大のメリットといえば、残っている健康の歯にダメージを与えないことでしょう。
ブリッジ治療は人工の歯を補うためにどうしても他の歯を削らなければなりません。さらにダミーの歯が咬む力を残った歯で負担する必要があります。また入れ歯の場合も歯を削る必要はないものの、やはり人工の歯が咬む力を残った歯や歯ぐきで負担しなければなりません。このようにブリッジや入れ歯は残っている健康な歯に何らかのダメージを与えてしまいます。
インプラントはその歯を単体で治療をするため健康な歯を削る必要がなく、また咬む力もインプラントを取り囲む骨が負担するため、他の歯に負担をかけることがありません。

・つけ心地や咬み心地に優れている
インプラントのさらに優れているところは、口の中にいれたときのつけ心地や咬み心地です。
ブリッジは接着材で被せ物を装着するためつけ心地はそれほど悪くないのですが、ダミーの歯に汚れが挟まりやすく、食事の度に違和感を生じる可能性があります。また咬む力を他の歯に依存するため、咬み心地もやや劣るでしょう。さらに入れ歯になると咬む力が天然の歯の1/8から1/10に下がるほか、入れ歯自体が大きいため装着した時の違和感も強くなります。
インプラントは構造が天然の歯に近く、口の中に入れたときの違和感はほとんどありません。また咬む力も天然の歯に近い状態まで回復することができるため、これまでと同じように食事を楽しむことができるでしょう。

・見た目が天然の歯と変わらない
インプラントは形が天然の歯に近く、また被せ物にセラミックを使用するため自然な色合いや透明感を再現することができます。そのため見た目に違和感がなく、他人が見てもその違いに気づくことはほとんどありません。

 

インプラント治療にはデメリットもある
様々なメリットがあるインプラント治療ですが、残念ながらデメリットもあります。インプラント治療を希望する場合は良い面ばかりに気をとられず、以下のようなデメリットがあることも十分に理解しておきましょう。

・保険が適応されないため、治療費が高額になる
ブリッジ治療や入れ歯治療は保険が適応できる(一部保険外)一方、インプラント治療は現在の保険制度において保険を適応することができません。現在の相場はインプラント1本あたり30~50万円程度といわれており、けして安い価格とは言いがたいのが現状です。

・インプラントを埋め込む外科手術が必要になる
インプラント治療では、人工歯根をアゴの骨の中に埋め込む外科手術が必要です。手術自体は麻酔をおこなうため術中に痛みを感じることはありませんが、術後2,3日ほど痛みや腫れが生じる場合があります。
また外科手術であるため糖尿病や高血圧、心臓病などの持病のある方の場合、病状によってはインプラント治療をおこなえない可能性があります。また妊娠中の方の場合はインプラントに限らず、歯科の外科治療は基本的におこなえないため、妊娠前もしくは産後に治療を開始するほうがベストでしょう。


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